ゆずりはのこだはり

気になったことこだわったことを書いてみました。

グレーゾーン② ~ 席につけない ~

 1年生の2学期になり、急に席につけなくなりました。先生から電話がかかってくるようになりましたが、1学期が滞りなく過ごせていたので、何か家庭に問題でも?などというご心配でした。

 私はそこまで大変には感じていなかったのですが、次男から2学期になってから少しずつ様子を伝える話を聞くようになりました。

 校庭を逃げ回り、数人の先生方がおいかけまわし、最後は朝礼台にのぼり、鬼ごっこの逃げる側のように先生方の手が届かないように必死に台の上で逃げ回っていたこと、何か気に入らないことがあり、通路で暴れ始め、何人かの先生に羽交い絞めにされていたなど。

 家でも保育園でも学童でもとりたてて問題を起こしたこともなく過ごしていたので、まだまだふーーん、といった感じで聞いていました。

 学校生活の中で時折ルールを守らない子がいると、ものすごく怒りだし手がつけられなくなることもありました。たまたま学校公開中にそれがあり、私と一緒に二人で過ごせる場所を案内していただき、そこで気持ちが落ち着くまで過ごしました。

 1年の演劇の発表会では、自分の出番以外は、隔離部屋(なんか別の呼び方を先生はしていましたが)で待機しました。

 さすがに少し違和感を感じ始めてはいました。

 ちょうどそのころ、お葬式に行くことになったのですが、座った瞬間、いろいろなものが気になり、座っていることができず、すぐに退席しました。

 が、私にはそもそも発達障害という知識が全くなかったので、だからどうすればいいとか誰かに相談しようなどという発想は全くありませんでした。今でこそ、発達障害学習障害ということばは普通に聞こえてきますが、数年前は能動的に発せられる情報源にのっかってくるものではありませんでした。

 そして、1年生のおわりころは、字はなんとかたどたどしく読めるようにはなったのですが、書字は、書き始めたばかりのみみずのはったような、幼児のような字でした。